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クレッグ・ライト氏がサトシ・ナカモト?ビットコインのホワイトペーパー著作権をめぐる訴訟が進行中

ニュースの概要

クレッグ・ライト氏が、ビットコインのホワイトペーパーを掲載する複数のサイトに対して、著作権を主張し掲載取下げの要請を行ったことに端を発した騒動につき、オープンソースプロジェクトBitcoin.orgの管理人cobraが取下げ要請に従わなかったため、同氏が著作権侵害に基づく掲載差止めを求めて提訴しました。

なぜ話題なのか

今回の訴訟は、単に著作権を侵害するか否かの訴訟に留まらない問題をはらんでいます。

ライト氏が著作権を主張しているホワイトペーパーとは事業の計画を定めた文書のことで、通常事業開始に先立って公開されます。

著作権に基づく利用差止を求めることができるのは原則として著作権者のみですから、すなわち、ホワイトペーパーの著作権を主張するということは、ライト氏がビットコインの開発者といわれる「サトシ・ナカモト」本人またはきわめて彼に近しい人間であることを主張していることになります。

ビットコインを開発したといわれるサトシ・ナカモトはその存在が謎に包まれており、今回の訴訟を通じてライト氏側から特定につながる何らかの証拠が公開される可能性があるため、大きな盛り上がりを見せているのです。

NFTと同タイミングで著作権で盛り上がるビットコイン

奇しくも、今はNFTによる絵画・著作物保護ブームの真っただ中です。異なるブロックチェーンプラットフォームにおいて同時に著作権がここまで異なる形で話題となるのは興味深いものがあります。

新しい無形財産・知的財産の保護には多くの国で無方式主義が取られる著作権が最後の切り札になる可能性が大いにあるというべきでしょう。

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