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NFTアートって?話題のNFTマーケットプレイスを解説

8歳の子供が作った作品が140万円の値が付いたことで、NFTアートは世界中で大きな話題を集めています。今回の記事では、そんな話題のNFTアートやそれを取り扱うマーケットプレイスについてくわしく解説します。

NFTマーケットプレイスとは

はじめに、NFT、NFTマーケットプレイス、NFTアートが何なのかを簡潔に解説します。

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略称です。簡単にいうと、あるアイテム(動画や画像、記事など)の所有権を表すことができるトークン(証明書のようなもの)を意味します。複製することができず、唯一性を証明できる点がNFTにおける最大の特徴です。

NFTマーケットプレイスとNFTアートの概要

NFTアートとは、画像や動画などのコンテンツをデジタル化したものを、NFTによって唯一性を証明できるようにした作品です。NFTマーケットプレイスは、そんなNFTアートを簡単に取引できるサービスのことです。

NFTマーケットプレイスでNFTアートを購入すると、画像や動画などの作品ファイルと、その作品が唯一無二のものである旨を証明するトークンを手に入れることができるのです。従来のアート作品の概念を覆すNFTマーケットの市場は、2010年代後半以降急拡大しています。

NFTアートの特徴

NFTアートには、主に下記3つの特徴があります。

  • 唯一無二の価値を持つことを証明できる

NFTには、暗号通貨でお馴染みのブロックチェーン技術が活用されています。ブロックチェーン技術の詳細は割愛しますが、この技術では各作品のデータに固有のコードを付与します。そのため、その作品が他にはない唯一無二のものであることを証明できます。

  • 改ざんすることができない

NFTに用いられているブロックチェーンでは、取引記録を各ユーザーが共有管理します。そのため、ある人がデータを編集するなどした場合、簡単に編集した旨を発見できます。つまり、データ改ざんなどの不正を容易に検知できるのです。

商品の唯一性を証明でき、かつそれが改ざんできないものであるため、アート作品の価値を高めることにつながるのです。

  • 将来的に価値が上昇する可能性がある

NFTアートが特に注目され始めたのは2021年以降です。そのため、市場や認知度の拡大にともない、NFTアート作品の価値は大きく上昇する可能性が高いと言われています。

NFTアートが抱える課題

メリットばかりが注目されがちなNFTアートですが、一方で現状では下記2つの課題もあります。この課題を解決できるかが、今後のNFTアート発展を左右する鍵となるでしょう。

  • 法整備が不十分

NFTマーケットプレイスは最近できた仕組みであるため、法整備が不十分という課題を抱えています。法整備が不十分であるが故に、著名人の著作物を自分が製作したものとして販売する事例が少なくありません。

こうした事例を減らすには、各国が法整備を進める必要があるでしょう。

  • 環境に悪影響?

NFTに限った話ではありませんが、ブロックチェーンを利用する際にはパソコンによる膨大な計算が必要となります。計算を行うエネルギーを作り出す際に、電力を大量消費し、発電方法にはよりますが、環境に悪影響を与えることも問題視されています。

NFTアートが発展するには、環境の持続可能性にも対処する必要があるといえます。

NFTアートの販売・購入方法

NFTアートの販売、購入方法をそれぞれ解説します。

  • 販売方法

NFTアートを販売して利益を得るには、「アート作品の製作」と「マーケットプレイスへの出品」が必要です。

アート作品の制作については、一般的なデジタルアートと同様に、Photoshopなどのツールを使って行います。マーケットプレイスへの出品に関しては、基本的には以下の流れで進めます。

  1. 仮想通貨取引所のアカウント、ウォレットを作成する
  2. ウォレットに入金する
  3. NFTプラットフォームに登録、ログインする
  4. 販売条件を入力し、NFTアートをアップロードする
  • 購入方法

一方で、NFTアートを購入する流れは以下のとおりです。

  1. 仮想通貨取引所のアカウント、ウォレットを作成する
  2. ウォレットに入金する
  3. NFTプラットフォームに登録、ログインする
  4. NFTアートを検索し、欲しいものを購入する

主要なNFTマーケットプレイス2選

最後に、主要なNFTマーケットプレイスを厳選して2つ紹介します。

OpenSea

OpenSeaは、2017年にサービスが開始されたNFTマーケットプレイスです。2021年現在で最大級の取引金額を誇っており、NFTアートを売買するまでのプロセスが簡潔である点が特徴です。また、NFTを無料で発行できる点や、出品手数料が無料である点も魅力です。
参考:Opensea

Rarible

次に紹介するRaribleは、シンプルなUIが人気のNFTマーケットプレイスです。シンプルで操作しやすいため、NFTアートに慣れ親しんでいない方でも手軽に利用できます。ただし、サービスの利用でかかるガス代が比較的高い点には注意です。
参考:Rarible

まとめ

NFTマーケットプレイスは、2020年以降急速に市場が拡大しています。それに伴い、売買されているNFTアートの価値は将来的に高まることが予想されています。ただし法整備が進んでいないため、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。NFTアートの売買を行いたい方は、慎重に取引を進めるようにしましょう。