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CM、音楽配信、カラオケで一番使われたのは、あの曲

ニュースの概要

 日本音楽著作権協会(JASRAC)が、2021年のJASRAC賞、および分配額のTOP10を発表しました。1位は「紅蓮華」(作詞:LiSA 作曲:草野華余子 音楽出版社:株式会社 ソニー・ミュージックパブリッシング)、2位は「Pretender」(作詞・作曲:藤原聡 音楽出版社:株式会社 フジパシフィックミュージック)、3位は「Lemon」(作詞・作曲:米津 玄師 音楽出版社:株式会社 日音)でした。

3位の「Lemon」は昨年は1位で、人気が持続していることが窺えます。

国際賞は「NARUTO-ナルト-疾風伝BGM」(作曲:高梨康治 音楽出版社:テレビ東京ミュージック)、外国作品賞は「DAYDREAM BELIEVER」(作詞・作曲:JOHN C.STEWART オリジナルパブリッシャー:SCREEN GEMS EMI MUSIC INC サブパブリッシャー:イーエムアイ 音楽出版社:フジパシフィック事業部)です。外国作品賞の「DAYDREAM BELIEVER」は 17年、18年に続く3度目の受賞です。

JASRAC賞

 JASRAC賞とは、音楽配信、カラオケ、CMなど、前年度にJASRACからの著作物使用料の分配額が多かった作品の作詞者・作曲者・音楽出版社に与えられるものです。最も分配額の多かった外国作品に外国作品賞を、海外の著作権管理団体から最も入金の多かった国内作品に国際賞を贈っています。

国内作品と外国作品の区別は、その作品の権利を持っている関係権利者(作詞者、作曲者、音楽出版社など)の所属団体を基準としています。

JASRACとは

 JASRACは、作品の著作権をまとめて管理している団体です。作詞家・作曲家は個人または音楽出版社などの団体を通じて、著作権をJASRACに譲渡する形で信託します。この信託によりJASRACが著作権者になるので、作詞家・作曲家自身であっても、自作曲を自由に他人へ使用許諾することはできません。(著作者のみに認められた権利などは行使することが可能です)。同協会が管理する国内外の楽曲は、データベース上でカウントできるだけでも現在300万曲以上とされます。

 使用料は、用途や規模ごとに定められています。例えばCDが製造された場合、定価の約6%が音楽著作権の使用料としてJASRACに払われます。コンサートの場合は、80%売れた場合のチケット総売上の約5%が音楽使用料分となります。

放送の場合、多くの放送局は「年間包括契約」という一括で支払う契約をJASRACと交わし、年間の放送事業収入全体の1.5%がJASRACに払われます。