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MacOSの複製容疑で逮捕者

ニュースの概要

工藤容疑者は、アップル社の著作物である「MacOS」の情報を複製したUSBメモリをフリマアプリで販売し、3人がこのUSBメモリを購入し、工藤容疑者は合計で3680円の不当な利益を得ていた疑いがあります。

なぜ「MacOS」の情報を複製したら逮捕されるの?

そもそも著作権は創作物を独占的に利用できる権利です。ソフトウェアは、作成者が創意工夫して作成したプログラムが含まれていますので、ソフトウェア全体がプログラムの著作物となるのが一般的です。

そして、著作権として保護される権利の中に複製権があります。著作権者に無断でソフトウェアをコピーすることは、複製権を侵害する行為に該当します。著作権法上の「複製」とは、著作物を「有形的に再製すること」と定義され、「有形的に再製」とは、物に固定された状態で、著作物の同一性を維持したまま、新たに著作物を作り出すことをいいます。

したがって今回の工藤容疑者は、USBメモリという「物に情報を固定」して、MacOSのソフトウェア情報という「著作物の同一性を維持したまま」、ソフトウェア情報という「新たな著作物を作り出した」ので、「有形的に再製」した疑いがあり、複製権侵害の有無が捜査されます。

著作権の保護対象をこの機会におさらいしておきましょう。

著作権とは:https://www.tokkyo.ai/wiki/copyright/

配信元:https://www.fukushima-tv.co.jp/localnews/index.php?mode=detail&news_id=2021081000000009