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雪肌精のカウンターも登録、内装意匠とは

ニュースの概要

コーセーは、化粧品ブランド「雪肌精」の店舗内装のデザインを意匠登録したことを発表しました。

「雪肌精」のカウンターは建築家隈研吾氏がデザインを手掛けた作品で、2020年に同氏の手によりリニューアルされていました。

意匠法改正で導入、内装意匠とは

今回コーセーが登録したのは「内装の意匠」です。従来、意匠は物や法律上指定された組物が主たる対象であり、不動産や、物を組み合わせた建物の内装を一つの意匠として保護する制度はありませんでした。

しかし、このままでは建物のデザインを保護する知財権は著作権のみに依存することとなり、法的な保護が不十分との指摘もありました。

そこで令和2年の意匠法改正で内装の意匠が新たに認められ、建物の内装が統一的な美感を起こさせるものである場合に内装全体を一つの意匠として登録できることになったのです。

実際の運用も進んでおり、蔦屋書店やくら寿司の内装を皮切りに内装の意匠の登録が認められています。

意匠法の改正については以下の記事もご参考ください。

https://www.tokkyo.ai/news/design-news/stylefactory-design/

特許や商標と比較して出願件数も少ない意匠権ですが、このように大きな企業が活用している例は多くあります。意匠法改正後新たな分野での出願・登録も増えており、さらなる普及が期待されます。

配信:https://www.hpc-news.co.jp/media/info/a415