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特許からみる「ブロックチェーン」の技術動向と用途とは

特許情報からは業界の動向やトレンド、技術用途をはじめ、さまざまな情報を読み取ることができます。

今回はブロックチェーン技術について簡単に調査をしていきたいと思います。

全体の出願傾向

「ブロックチェーン」で検索したところ、

検索結果として 4,475件が得られました。出願傾向は以下の通りです。

出願数上位5社と出願動向

いずれの企業も2017年あたりから出願をしていることが伺えます。

  • ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド (166)
  • NCHAIN HOLDINGS LIMITED (124)
  • 富士通株式会社 (123)
  • アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド (103)
  • 株式会社日立製作所 (99)

※グラフは「検索結果の分析」ボタンから表示できます

ブロックチェーンが使われている産業(用途探索)

技術分野分析の機能を使うことで「ブロックチェーン」がどの技術分野で使われているか用途探索を行うことができます。

eコマースや、コンピュータ技術についての出願が多いのは予想できますが、ゲームなどにおいても出願数が増えてきていることが確認できます。

この機能では気になる箇所をクリックすることで、その特許をより詳しく見ていくことができます。

また、技術潮流を掴むために、まだ分類されていない新規分野の出願も見ておいた方がいいでしょう。

※この機能は有料版となります。

ゲームにおいてブロックチェーンがどのように使われているか見てみると、

「情報の改ざんやゲーム内の不正の可能性を低減し、よりユーザが楽しみやすいゲームシステムを提供する」

という記載のある特許が見つかりました。

情報の改ざんやゲーム内の不正の可能性を低減し、よりユーザが楽しみやすいゲームシステムを提供するために発明された特許ということで、取引履歴の耐改ざんというブロックチェーンの特性を生かした発明であるように伺えます。

このように、技術がどのように活用されているかをみていくことでトレンドをキャッチアップできるだけではなく、用途を知ることもできます。

まとめ

ブロックチェーンに関する特許出願は大きく増加しており注目技術であることはいうまでもありません。

また、さまざまな用途で使われ始めているということも読み取ることができます。

特許情報から技術トレンドを読み取ることで、自社の戦略に活用しましょう。